周辺住民に迷惑をかける、不適正な産廃処理事業、リサイクル事業のための土地利用に反対します。

 

以下署名サイトをつくりました。賛同、署名、拡散のご協力をお願いいたします。

不適正な産廃、リサイクル事業による土地利用に反対するオンライン署名


■私達の住むところ

 私達が住む群馬県玉村町川井は、高崎市、前橋市、伊勢崎市に囲まれ、烏川を挟んで埼玉県との県境に位置します。麦と米の二毛作を行う田園が多い、自然豊かなところです。地域内では、色々なボランティア団体が協力し合いながら、新年の道祖神焼き(どんど焼き)、夏の納涼祭、農閑期の畑を利用したコスモス畑づくり、また、そこでの芋煮会など、季節ごとの行事も行われています。2020年以来の新型コロナウイルス禍の長期化で、人が集まる行事の自粛が続き、地域内の交流も思うようにできない状況が続いています。コロナ禍の一日も早い解消を願い、今できることをしながら、それぞれの日々の暮らしを守っています。

農閑期のコスモス畑

■突然の産廃置き場計画

 そんな折、2021年末、予想もしなかった事態が発生しました。今まで農閑期にコスモスを育てていた、住宅地に囲まれた、6500平方メートルの畑が、地主さんの都合により売りに出されることになり、そこが産廃プラスチックの置き場所になる計画が進んでいることが分かりました。予定されている畑は見晴らしがよく、晴れた日には、遠くの山々が見渡せます。畑に面したカフェは、大きな窓からこの景色を眺めることができ、コロナ禍前は近所の人たちの憩いの場になっていました。そこは現在農業振興地域となっていて、農業以外の目的に利用するためには、それらの指定を解く手続きが必要で、今申請中との情報があります。産廃を取り扱う業者は、同じ地域内の会社ですが、会社の敷地内にはいつも産廃袋(フレコンバック)が所狭しと積み上げられ、それが会社の外からも見え、付近の景観を損ねています。この産廃袋の山が、住宅地の真ん中の、サッカーグランドにも匹敵する広いエリアに出現することは、考えただけでも恐ろしいことです。この地域でこれから育つ子供たちのためにも、何としても阻止したいと思います

           産廃置き場使用予定の業者の構内。

■農業振興地域の端は除外し易い?

 対象となっているエリアは、農業振興地域の端に位置することから、申請が許可され易い状況にあるとも言われています。しかし、この理屈で申請が許可され、産廃施設ができると、その周辺が新たな農業振興地域の端になります。産廃施設などができれば、その周辺の不動産価格が下がり、産廃業者の立場に立てば、さらに農振除外をして土地を買い増し、産廃施設を拡大し易くなります。そのようなことを私達住民は受け入れることができません。

■最近増えたリサイクル廃品の野積み

 産業廃棄物以外でも、最近住宅地内で、使用済み家電品などが野積みにされたリサイクル品置き場を目にすることが多くなりました。ところによって、お墓の周りをリサイクル用廃品が取り囲んでいたり、使用済蛍光灯がむき出しで野積みされていたりするのを目にします。宗教以前の問題として先祖に対する私たちの在り方、台風で散乱して人や動物を傷つけることがないか、心穏やかではいられません。

    玉村町内のリサイクル廃品の野積。蛍光灯が裸で積まれている。

■私達の考えと行動

 産業廃棄物の処理、リサイクル処理の必要性、重要性は理解します。しかし、その在り方や方法は、環境に負担をかけない、周辺住民の暮らしとの調和が大前提です。したがって、個別の事案に対しては強い関心を持ち、意見を述べ、場合によっては阻止します。

 もし、ここで、産廃置場ができるようなことがあれば、これが悪しき前例となり、他の地域に飛び火することは必至です。したがって、私達が直面している問題は、決して私達の地域限定ではなく、現在日本全国どこにでも起こり得る問題だと思いますので、全国規模での署名活動を行います。

■不動産業者へのお願い

 不動産業は、そのやり方により、環境やコミュニティを創ることも、育てることもできる、夢のある仕事だと思います。一方で、やり方によっては、環境を破壊し、コミュニティを壊す可能性もある、諸刃の剣でもあります。是非、環境やコミュニティを守り、創り、育てる事業活動を行ってください。

■町、県、農業委員会など、行政への要望

 農地は、私たちの食べ物を生産する意味で重要ですが、その保水能力など、環境保全の意味でも極めて重要な役割を果たしています。農振除外その他の認可に当たってはより慎重な検討をお願いします。経済学者の宇沢弘文は、著書「社会的共通資本」岩波新書、の中で、社会的共通資本としての農地の重要性を説いています。以下は農水省でその考え方を紹介した記事です。

社会的共通資本としての農業,農村(農林水産政策研究所 レビュー No.2)

以下、具体的な要望を述べます。

(1)農地の農振除外、農地転用について、申請がされた際には、情報公開請求などを経なくても、いち早くその情報を公開することを要望します。

(2)周辺住民の暮らしへの影響に配慮し、不適正な農振除外、農地転用を許可しないように要望します。

(3)一度認可した申請も、その後適正に運用されているかどうか継続的に監督することを要望します。






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